ハワイ島の自然のすばらしさについてはキラウエア火山の記事でもご紹介していますが、もう一か所おすすめはマウナケア山です。
マウナケア山はコナから約1時間半の場所にあり、ハワイ島にある5つの火山のうちの一つです。
天候が安定し、空気が澄んでいるため世界中の研究機関がここに天文台を設置しています。世界で最も星が良く見える場所、それがマウナケア山なのです。
山の斜面がなだらかなので観測に必要な機材を山頂まで運びやすいというのも天文台を設置するのに適している理由です。
ハワイ島には人も建物も少なく、家やビルなどからの光が少いので星が良く見えるのです。
山頂には雪が降ることがあるため、マウナケア、「白い山」と名付けられました。
マウナケアの観光ポイントはずばり夕陽を見ること、そして星を見ることです。そのため夕方からマウナケア山を訪れる人が圧倒的です。
こちらもツアー会社がこぞってツアーを企画していて、山頂へ行けるのは許可されたツアーのバスと一部の4WDです。
私たちは2800mの地点にあるオニヅカビジターセンターまでしか行きませんでしたが、そこからでも十分に満点の星空を楽しむことができました。
サドルロードというコナとヒロを結ぶ道路の約中間地点からマウナケアへ向かうアクセスロードを上がっていくのですが、長く急な山道です。
道は整備されてますので問題はありませんが、夜間の運転に自信がないという人は安全のためにもツアーに参加した方がいいかもしれません。
オニヅカビジターセンターは初めてのハワイ出身の日系の宇宙飛行士となったオニヅカ氏にちなんで名づけられました。
私たちがセンターについたのはまさに夕暮れ時。センターの向かいにある丘に登って沈んでいく太陽を観察しました。
ちなみに私はこの丘に登っている間にプチ高山病になり、少しの間頭と耳が痛かったです。
丘を降りてから完全に空が暗くなるまで時間があったので子供たちとセンターのショップでカップラーメンを買って近くのベンチで食べました。
空の色が赤やオレンジから紫や白に変わっていくのを見ながら食べるカップラーメンは格別でした。
センターでは天文台や星空観測について映像で説明をしてくれます。お子さんが望遠鏡を使うときはくれぐれも無理な力をかけないようにとのことです。
やがて空が完全に暗くなるとセンターでは星を見るのに邪魔にならないレッドライトが点灯されます。
ほとんど真っ暗な中でレジャーシートを広げ、そこに寝転んで満点の星空を満喫しました。プラネタリウムよりもはっきりと星座が見え、子供たちも主人に教えられながら正座を確認していました。
天体観測で忘れてはいけないのは防寒です。私たちは日本の真冬に着るダウンジャケットを着て、パンツの下にタイツをはいていきましたがそれでも寒かったです。
欧米人はパーカー一枚の人も多くてびっくりしました。風も強いので長時間観測するつもりなら厚着していかないとすぐに車に逃げ込むことになってしまいます。
4WDやツアーで山頂にも行けますが、ファミリーならオニヅカビジターセンターで十分夕陽や星空を楽しむことができます。